前回の続きです。
「感情に左右されずに」システム的に投資する方法をお伝えします。
「ドルコスト平均法」
ご存知の方もいらっしゃると思います。
ドルコスト平均法は、投資対象を「定期的に」「同額で」購入していく方法です。
例えば、ある投資信託を100万円買うとします。投資信託の値段は1万口当たりで表示(これを基準価額と呼びます)し、1口単位で購入するケースが多いです。
仮に、本日100万円分を基準価額10,000円で購入したとしたら購入口数は1,000,000口です。当然購入単価は10,000円であり、1年後の基準価額が10,000円であれば評価損益はありません。
一方、本日から毎月10万円づつ10回に分けて買うと、その途中の基準価額が変化によって購入単価は以下のようになります。
平均購入単価が9,217円になってますね!
1年後の基準価額が本日と変わらず10,000円だったとしても、平均購入単価が安く、口数を1,084,932口保有しているので、約84,000円ほど評価益が出る計算になります。
基準価額が安い時にはたくさん購入し、基準価額が高い時には購入口数が少なくなるからです。
しかし、残念ながらドルコスト平均法は万能ではありません。
もしこの投資信託が本日以降一本調子で上がっていくとしたらどうでしょう。
100万円分を10回に分けて買っていたとしたら、平均購入単価は10,000円より高くなり、購入口数は1,000,000口より少なくなります。それなら本日1回で購入した方が良いですよね!
株価が明日上がるのか、1か月後はいくらになっているのか、わかるはずはないのです。どんな有名なエコノミストであろうが著名な投資家であろうが、株価を当て続けることは不可能なのです。
投資で失敗する原因の一つに「感情」があることをお伝えしました。
であれば、ドルコスト平均法を活用し、価格に一喜一憂することなく、システム的に淡々と購入していくことには一定の意義があると思います。
まして、今のように様々な懸念材料があり、大きな下落がないとは言い切れない情勢では尚更有効な方法ではないでしょうか。
余談ですが、私はドルコスト平均法に「相場観」を加味しています。毎月淡々と購入を続けながら、株式相場が大きく下落した時には資金を追加投入していつも以上に多く購入するのです。
あっ、これは「感情」ではありませんよ!「勘定」です(^^;
それではまた。。