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【第1回】現役PBが解説!プライベートバンカーってっどんな職業? | 株式会社WealthLead
目次<第2回>
富裕層にとっての価値
プライベートバンカーは、富裕層にとって単なるアドバイザー以上の存在です。資産運用の専門知識を活用するだけでなく、顧客の夢や目標を実現するための伴走者としての役割を果たします。例えば、ある顧客が慈善活動に興味を持った場合、最適な寄付方法の提案や、財団設立の支援を行うこともあります。また、次世代への資産承継を計画する際には、税務や法務の専門家と連携しながら、スムーズな移行を実現します。
このように、プライベートバンカーは顧客の人生全体を支える存在として、安心感と価値を提供しています。その信頼関係が深まるほど、顧客のライフスタイルにより大きな変化をもたらすことができるのです。
日本での現状と将来性
日本でも、富裕層の増加に伴いプライベートバンキングへの関心が高まっています。特に、相続対策や事業承継を目的としたコンサルティングの需要が増加しており、国内の金融機関でもプライベートバンキング部門の強化が進んでいます。
日系では野村証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券などが富裕層向けに資産運用や相続対策などを提供し、国内ネットワークの強みを発揮しています。一方、外資系のUBSやロンバーオーディエなどは、国際的な税務対策や多様な投資商品を強みとしています。いずれも顧客層は超富裕層が中心であり、事業承継や資産管理への需要が高まる中、日本市場でも注目が集まっています。また、最近では若い起業家やIT業界の成功者といった新たな富裕層の台頭により、サービスの内容も多様化しています。
さらに、日本証券アナリスト協会認定のシニア・プライベートバンカー資格が注目されています。この資格は、高度な知識と顧客志向のスキルを兼ね備えたプライベートバンカーを育成するものです。この資格を持つバンカーは、富裕層にとって信頼できるパートナーといえるかもしれません。
ちなみに、弊社は、私を含めて2名のシニア・プライベートバンカーが所属しています。金融商品を販売せず、純粋な助言業務に専念する日本では珍しいスタイルのプライベートバンカーとして活動しています。